私がヒプノセラピーに出会ったのは、
実は不眠症が原因でした。
どういうわけか、赤ちゃんのころから
寝つきが悪いと言われ、子どものころから
ぐっすり寝た気がしないという体質。
若いころは夜更かしして遊ぶのには
良かったですが(笑)仕事にミスが
目立ち始め、ちょっとした人間関係の
ストレスから睡眠剤を飲んでも
ほとんど眠れない日々が続き、
このままじゃマズイ!
なんだかこころもからだも
おかしくなりそう!と
かなり不安定な状況になってしまいました。
よく「眠れないんなら寝なきゃいーじゃん…」なんて
言われますが、悩み事があるときは
よくないことばかり考え、
すべての人に嫌われてる気さえしていました。
認定心理士の資格を持っていたので心理的な
アプローチをした方がいいのは分かってましたが、通常の
カウンセリングでは時間がかかるし,もっと根本的なところに早くアプローチしないと治らない気がして、いろいろな心理療法を探していたところヒプノセラピー(催眠療法)にたどりつきました。
初めてのヒプノセラピーでは、説明をうけたあとセラピストさんが誘導文を読み上げていくだけ。
え?これが催眠療法ってものなの?意識もあるし、特別な事が起こっている感じしないけど…
でもまあいいや、お金払ったんだからこのまま流されていこう…なんだか気持ちいいし…と
セラピストさんの誘導に任せているうちに、思ってもみなかった前世の記憶の中にいました。
緑深い亜熱帯地方のような国で夫と2歳くらいの男の子と過ごす、
贅沢ではないけれど満たされた豊かな日々。
家族と一緒に眠る平和で穏やかな夜。
とても満ち足りた幸せな気持ちを
感じていました。
そこへ乱入してきた兵士が男の子を殺して
しまいました。
そのあとはただ真っ暗ななかで
なんの感情もなく
「うっかり寝てしまったから子どもを失ったんだ…」と
いう思いだけが残りました。
この話が本当に前世で起こったことかどうかは分かりません。
まして私はマンガ家を目指していたほどの空想家。
ただ、その時私は本当かどうかより、「腑に落ちる」という感じを
体感していました。
そしてその時セラピストさんに言われた一言。
「今、お子さんが授からないことにも関係してるかもしれませんね…?」
そうです。当時子どもが欲しいと
強く願う一方で
「子どもを授かったとしても私は守れるのかな…」という不安感もあったのです。
その後ヒプノセラピーを何回か受け、勉強を続けることで不安感が徐々に少なくなってきました。
そして今。いろいろあって時間はかかりましたが
子どもを授かり、人生前半の睡眠時間を取り戻すがごとく
眠っています。
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